ネフローゼ症候群の診断基準

ネフローゼ症候群は糸球体性の大量の蛋白尿による低アルブミン血症の結果、浮腫が出現する腎疾患群です。

ネフローゼ症候群の診断基準は厚生労働省により国として基準が決められています。

 

■成人ネフローゼ症候群の診断基準
(平成 22 年度厚生労働省難治性疾患対策進行性腎障害に関する調査研究班)


 1 .蛋白尿:3.5 g/日以上が持続する。
 (随時尿において尿蛋白/尿クレアチニン比が 3.5 g/gCr以上の場合も

  これに準ずる)。


 2 .低アルブミン血症:血清アルブミン値 3.0 g/dL 以下。
  血清総蛋白量 6.0 g/dL 以下も参考になる。


 3 .浮腫


 4 .脂質異常症(高 LDL コレステロール血症)


注:1)上記の尿蛋白量,低アルブミン血症(低蛋白血症)の両所見を認めることが本症候群の診断の必須条件である。
2)浮腫は本症候群の必須条件ではないが,重要な所見である。
3)脂質異常症は本症候群の必須条件ではない。
4)卵円形脂肪体は本症候群の診断の参考となる。

 

 

■国民年金・厚生年金保険障害認定基準

ネフローゼ症候群に関する障害年金の認定基準は「腎疾患による障害」に謳われている検査数値の一部が該当するものと思われます。

 

1. 1日蛋白尿量  3.5g/日以上を持続する

2. 血清アルブミン 3.0g/dL以下

3. 血清総蛋白   6.0g/dL以下

 

1かつ2又は1かつ3の状態を異常と言う。

 

 

2014.02.18

 

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